ヒトリゴト歩き

DESIGNER / URANO TAKAHIRO

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ある方とお話ししていてのこと。
美意識。
どこからやってくるのか?どこから生まれてくるのか?
意外な足下であることの話である。足下であるにも関わらず意外に意識として考えてみない。もしかしたらそれはもう無意識化として、無意識下の中に収められているのかもしれないことに気づく。

なぜこういったITEMが出来上がるのか、欲するのか。
もちろん僕の場合は現実と架空の物語りの中から生まれてくることが多いのだけれど、それはやはり自分自身の
中で美しいのもであり、カッコのつく登場人物であり、その衣装だったりする。
では、その美の美意識はどこからくるのか?
さまざまなフィルターで見て、出逢い、感化され憧れた中にあるのであろうと思う。なにも見ずに触れずに生まれた感性はきっとないのであろう。不思議である。

大切なことだと思い、またそういった話をもたらしてくれた縁に感謝した。
大切な足下である。

価値、価値観、価値感。似て非なる言葉達。
難しい言葉かもしれない。すごく日本語に対しても曖昧であるからいけないのだけれど、
価値の見方。価値の感じ方、フィーリング。価値とは?
価値の見いだし方、自分だけのものであり、また他者を巻き込むことである。
きっと僕の仕事はそうである。だから新たに見直さねばいけない闇もある。

人から人へとモノが渡っていく仕事の中で確かに僕から生まれるモノの価値を上げてくれているお店様がいるのを感じる。これは何に変えても守らなければいけない大切な宝であると想う。日々感謝。
そして人とのつきあい方も美意識と似ているのかも。
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0d3da548.JPGディーラーという言葉はなかなか苦手でいるのだけれど、うまい言葉が見つからずでhp上にそう書いてしまった。次には変えようと思っている。
卸先、いわゆる販売先というのは僕にとって唯一の着てもらえる人たちへの架け橋であるのだ。
僕は今店頭に立っていないから、どんな人たちがどんな風に僕の服達を選んでくれているのか知らない。
知りようがない。
販売先の方々からそんな近況を頂けたときはすごくうれしくなる。
いままでは自分自身が販売員だったから、自分以外の大切な人たちが造り上げたものを自信と信念を持って
手渡してきたと思っていた。でも自分のモノが自分以外の橋を渡り、だれか僕の知らないだれかへと伝わってく姿を想像するとうれしくて、そして怖い。
怖いのは分からないから。うれしいのもそうだが。
わからないということは時に恐怖だとも思う。もちろんそうでないことも沢山あるのだけど。
僕の知らない誰かは着てみて気に入ってくれているのだろうか?
満足してくれているのだろうか?
不安を想うこともある。
そう、ならないようにモノ造りができたらいいのかもしれないけれど、きっとこの不安が良いのかも
しれない。
手を抜かないように、テングにならないように。いつも不安がある方が足下に気をつけるの
かもしれないから。
なにかモノを手に入れる時には大抵の場合お金が必要となる。もちろん時には睡眠にだってお金はかかるし、物体でないものにだってそうなのだけれど、みなさんにとっての大切な得たお金を、働いた時間を僕らは商人として頂くのだから、モノに見合ったモノ造りをしていきたい。
決して見落としてはいけない大切な部分だと思う。


僕にとっても大切な架け橋。それはまるで家族だと僕は思っている。
そして橋を得てたどりついた僕のモノ達を気に入ってくれたならば、その方もやはり同じ家族だと思う。
すごくそんなことって難しいのかもしれないけれど。僕はそう思う。
そんなファミリーに僕を入れてくれたらうれしく思うのだ。
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いつも気持ちをニュートラルに保つことをなるべく大切にしている。だからといってメンタルであることが多いので簡単にそういつもうまっくいくものではない。むしろそうでないことの方がやはり多い。
溜まりゆくフラストレーションを仕事以外で吐き出す為に僕は深夜読書に熱中することが多い。
決まって展示会が終わって次回への企画を企てる為に必ず読書をする。本当は毎日読んでいたいのだけれど、読み始めると毎日夜が白み始めるまで続けてしまったり、夜中一日で一冊の本が終わってしまったりするので、なかなか出来ない。
僕のデザインはイメージが多い。物語りのイメージを具現化していく中で生まれるという過程を持つ。読書はイメージのソースになるものというよりは、イメージを作る上での頭の意識の置き方をニュートラルに戻す作業だと
考えている。本当の意味での日常の一部。
本当はすでに次回の企画を進行させなければいけないので夜中に降りてくるであろうデザイン達を紙を敷いて待っていなければいけないのだけれど、今それを書き写すことは焦りに繋がることだったり、盲目に値する危機であったりもする。まずは頭のコンディションを保つことが先決となる。この時間を大切にしていきたいと思う。
で、なにを読むか。実際には活字であればなんでもなのである。フリーペーパーであれ、新聞であれ、もちろん大好きな小説であれ。まぁ、でもさすがにやはり小説が多いのだけれど・・・。

なにか書き物をしている人が居たら読ませて欲しいな。別になにも評価とかなにも出来ないけれど、沢山の人の書き物を読んでみたい。そこにある多くの世界に触れていきたい。
僕が作りたいモノはそういうものに似ているかもしれないから。もしくはそうでありたいと願うから。

世界とは目に映るだけのものでは決してなく、架空であり、実在しなくてもそれは確かに存在しているのだと感じる。僕は少なくとも疑いなくそう信じている。
多くの世界を造りだしたい。まだ力がずいぶん足りないから、もっともっと、、、。
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6cf569df.JPG最近やっと少しだけ完成した、事務所のひかり加減が気に入っています。でも全部手作りだから限界もあるし
いかにも手作りにはなってしまう。もちろん僕はこんなことに関しては素人だから。
でも、光には気を配ったつもりです。確かに誰がお客さんが来るときにはきちんとモノが見えないといけないから少しは明るいのだけれど、夜の事務所作業で僕たちしかいない時は電気は最小限にしている。もちろんエネルギーは抑えていかないといけないし、暑いし。
その光の落ちた事務所内がとても良い。
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僕のアイテムたちは四季という季節の中で、その季節の中で生まれてくるちいさなものがたりに
沿って生まれてきます。
そうでないと彼らが一人歩きしてしまうような、そんな気分になるから。
伝えるのはすごく難しいのだけれど。

かといって僕は物書きでもないし、自分のことはジプシーであると思っているから、大したことは書けない。
でも、できるだけ大切に、いやありったけ大切にそれらを具現化しているつもりでいる。
ただの自己満足。
無数の服の中で、その世界の中で埋もれていいそうな不安の中で、ちっぽけな存在であってほしい。それは
あくまで僕自身でなく、僕らの生み出すものが。そうでなくてはならないと思いつつ、反対側では自分しか
売り物がないと思いつつ。いつも奥歯が歪んでいる気持ちになってしまう。
沢山の才能が眠っている世の中だなぁ、と思う。もっともっと沢山の偉大な才能が沢山埋もれている。
僕なんてとてもその一つではないのだけれど。すごくもったいない。
なにか自分なんかで手が貸せるものなら、精一杯なにかをしてあげたい。これも自己満足だが。

ちいさなものがたりがないと先へ進めなくなってしまう。逃げなのか?なんなのか。
秋は六つの黒グラスのものがたり。
さていまペンの進んでいない冬は・・・。
まだ夏がやってこないのに。
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今次回の季節である秋の展示会が終わった。沢山のことを考えながら生み出した作品たちである。
ただし、そんなことに浸っている暇もなくさらなる次回へと向かって動き出さないといけないのだ。
秋が終わり、冬。続きを読む
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ゆっくりと流れていく時間の中でたくさんの人と出逢う。
とはいってもかなり仕事場に籠りがちな僕は周りほどそれが多くはないと思うのだけれど。

事務所に来客があるとうれしい。わざわざ福岡からの卸先、僕にとっての大切な家族である。
もちろん仕事なのだが、時間が経つに連れていつも通りラフになっていく。
ビールの缶が開く音がする。
近況の声、お客さんの話。いわゆる生の声だと感じる。大切な声。続きを読む
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2247e886.jpgいざというとなかなか書くことが見当たらない。みなさんの書いたものをチェックしているとすごいと
思ってしまう。自分はだらだらと意味のない物語を書くことは多いけど、こういうのはなかなかどうして
意外にも難しいものだと思う。
まぁタイトル通りのヒトリゴトです。

いまはちょうど秋の展示会が終わりかけているところでどうも気分が落ち着かない。自分で考え出来上がった
サンプルたちを客観的に見返して見て「まだまだだなぁ・・・」とやはり思ってしまう。
出来上がった瞬間は「うわ!!??」とか自分的な意見もつけやすい。しかし出来上がってやや時間を置いて
袖を通してみると「さて・・・」と思って仕方がないものである。頭の中はすでにこの先を思い描くのだから
間違っていないし、これで正しいのだとも思う。ただやはり少しさみしいものでも確かにある。
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af5d631d.jpgPHOTO

unperfetto
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unperfetto,voyage 旅、ヒトリゴト

ネットの世界にかなり出遅れながらも、そして完全に気後れしながらも参加しようと試みます。

多くの大切な家族が大切に僕らの服に向き合って下さっている。それはお店様であり、またそこへ通い、
買って頂いているお客様。皆さんが僕にとっての新たな大切な家族だと思っています。そういった方々
へ自分はなにを出来るのだろう、すべきであろう?いまだ答えはなくただうつむくだけで精一杯。

何かに手を出して始めることは意外に簡単で、やめることもそれは同義であると思う。ただそれを
始め、歩き出し、続けていくことは非常に困難を極めるのだろう。
やってくる変わりながら変わらぬ毎日におびえながら僕らは旅を続ける。

これは始まりであって、決してたいした出来事ではなく、見果てぬ先に見たいものは数知れず。
ペンション、巨大イカ、海賊船、オードリーヘップバーン。
すべては単に夢ではなく、憧れだけにとどまりたくないのだ。

僕らは現実と架空の隙間で旅する。続きを読む
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