DESIGN NOTE

DESIGNER / URANO TAKAHIRO

June 2007

オレンジジュースがあってこそのパイナップルジュース。
それでいい。

沢山のことと沢山の言葉が頭をよぎっていて、それはいつも続く次への企画の為だったり日々の為だったりするのだけれど、とにかく収まりがつかない時がある。それが今。
一瞬だけなにかがひらめき、また消えていく。今日生み出した新たな命が翌日には冷えた鰺のように横たわっていたり、そんな日々の繰り返し。
あまりに圧倒的なある種の外の世界に翻弄されるのが恐くて僕は引きこもる。
基本的には外へは出ない。いや、それは外界といってもいい場所かもしれない。
リズム、スタンス、リズム、スタンス・・・。これを失うと大変なことになるから。たまになるけど。

ニュースはあらゆることを伝えているのだろう。最近は恐いから観ない。正確には背けている。
ほんとはそれじゃいけないと思っていても。

一日に30とか40とか絵を描いたりして、夜の最後に見返して本当の意味でがっかりしたりするときがある。
一日の大半をデスクに向かい。ひたすらにコーヒーを飲み続けた結果に意味がないのかと模索する。
でも、それを繰り返すしか僕には手はなく、あくる日もまた白紙に向かいペンを走らす。
まるでパイナップルジュース。
きっと主役になれないやつ。
そんなやつがいい。
なるほどなるほど、とつぶやいてみる。

こうなってくると大好きな読書もいまいちで心を落ち着かせてはくれない。
なにかに急かされる。夢は悪夢を繰り返す。まぁ、それはもともとか。

心の中に灯をともす。きっとそれは本当の灯。それが本当の灯。それに向かって進むだけ。
時々は、ちゃんと内なる声を聞いてみる。

スタンス、リズム、スタンス、リズム。

確かに。確かに。

なにも変わってなどいないはず。そして変わり続ける。スタンスもリズムも。
これはいままで通り、まるで真夜中にサングラスをかけて進む道なのだ。
それは少しも変わっていないこと。

うさぎの目、鳥のしっぽ、オヴラート。
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地下街の片隅にその素敵な場所はあって、みんな夜が明けそうになるこの特別な時間だけそこに
集まる。それは地下であるにもかかわらず少しも淀んだ空気のないれっきとした特別な場所。

そこにあるのは象徴的に置かれた一つの灰皿と独りづつの一杯の水だけ。
水はまるでクリスタルみたいな純粋な透明を持っていて、それは壁や床と呼応し、また同化する。

純粋な透明?
呼応?同化?

沢山の人は決して集まらない。ただ、そこを空気みたいに通り過ぎるだけの奴もいる。
それはそれで彼らには気にならないことであるし、初めから空気と同じ。

空気と同じ。

地下街の片隅からは砕けたコンクリートの外壁の隙間をぬって月の明かりと、わずかばかりの
夜の空がこぼれている。それは誇張ではなく、現実的な意味合いからもいって、こぼれていると
いって良いものだと思う。そこはたしかに世界からのこぼれた世界。新たな世界と呼んでいいのだと
思う。月のひかりはまるですりおろしたグレープフルーツの果汁のようにこぼれおち、その隙間を
縫うように雲はそのかげりを続ける。

地下街の片隅にはいくらだって純粋な世界が溢れている。
だれも知らなくても、空気として通り過ぎたとしても、確かにそれはそこにあってそれ以上でも、
決してそれ以下でもない。

ただただ、結果として、また純粋な意味としての場所なのである。
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とある憂鬱顔の空の下地上に久しぶりに顔を出したカエルは驚いた。
そりゃそうだ彼がみた新たな世界は赤く染まっていたから。カエル君は考えた。
『さてさて、これは困ったことになったぞ、赤いことは不吉なことだといつかオババが言ってたな』
カエル君はオババの顔を思い出していた。カエルにしてはいくぶんか細い顔をしていて?にはいつだって
赤みがさしていた、若い頃には随分と周りのカエルを惹き付ける魅力の持ち主であったようだ。でもそれは
誰からとなく聞いた話であってカエル君はもちろんと若い頃のオババに逢ったことはないからほんとかどうか
はわからない。ただ?の赤みだけは彼女の晩年まで目につくくらい残っていた。まるでちいさい時に埋めた
宝のありかを示す擦り切れた地図の目印のようにそれはそこにあったままだった。

カエル君はその小さな手のカエルの象徴的みずかきを頭にのせて真剣に考えた。みずかきを頭に載せたから
といって良いアイデアが出るわけではないのだけれど、彼は物事を真剣に考えるときそうせずにはいられない
のだ、癖みたいに。真剣に考えたカエル君は困ったあげく踊ってみた。

長く長い踊りだ。ぐるぐると、ぐるぐるぐるぐるぐるぐるぐる。
世界は赤いままだ。
カエル君はまだ踊り続ける。ぐるぐるぐるぐるぐる。
真剣に祈りを込めて。

どれぐらい踊ったことだろう。もうそれは時間では推し量れないくらいの踊りであり、カエル君自身にも
わからない意識の随分奥の方まで続く踊りだった。カエル君は限界まで踊った。力の限り踊った。
踊っている間雨が降ったのかもしれない、雪が降ったのかもしれない。地震がおこったかもしれない。

カエル君は踊った。

気がついた時、世界はなにもなかったかのように静寂を取り戻していた。
果たしてそれは初めからそうだったかのように。初めからなにも起こっていなかったように。

カエル君は家に帰り、コップに注いだミネラルウォーターを一息に飲み干してからベットに入った。
ベットに入るとすぐにカエル君に闇と夢がおとずれた。深い深い闇と世界は明るい夢だった。
いつまでも、いつまでもカエル君は眠り続けた。

カエル君は踊ったのだ。
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今手元にないから、紹介できないのだけれど、とても素敵な本。
『虹の戦士』
たぶんここに込められた大きなメッセージはいつか世界を救うと思う。
そうであって欲しいと願う。

僕は虹の戦士になりたい。

ねぇ、このままでいいとほんとに想ってる?



僕は思えない。想えないからどうしたらいいか。



僕の力は小さい。だからだれか仲間になってください。
同じ虹の戦士を目指して。それが偽善だと言われても、せめて胸を張って僕らはなにかを
訴えなくてはならないから。
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なにかを伝えていくのはとても、とても難しい。

なにかを伝えることすらままならない。

言葉は大事なツールだし、飛び道具なのだけれど、きっちりとしたMINDを伝えていくのは果てない作業の
ような気がする。なにかを伝えてく、伝えようとしたいという気持ちは明確に僕の中にあるのだけれど、
それは底のない海の中に転がっているようなもので、まだ僕自身解釈と分解に時間がかかる。きっと安易に
掘り出したり水揚げしてはいけないことなのかもしれないし。そしてそれはいつまでたっても水面に上がることなくそのままかもしれない。誰にも分からない。そう僕自身にとってもである。
そうなったら、それはチェッカーフラッグの振られないサーキットレースみたいにぐるぐると回り続け、出口のない出口をさまようこととなるのかもしれないが、それはそれで仕方ない。出来るだけそうならないように、強く強く考える。僕は限りある僕の中のツールボタンを押し続ける。

なにかを伝えることが仕事だなんて思っていない。そんなこと僕には到底きっと出来ない。
でも、自分にとっての仕事の延長上に見え隠れするかすかな想いを追いかけたい。
これは僕にとって、僕自身にとって大切なこと。

『理解は誤解の総体』

それもある種としてきっと正しい。基本的には僕もそう思うし。
そもそも僕は理解を求めているわけではない。
出来るだけ欲するものは『共感』や『共鳴』かもしれない。

世界はその人の手のひらの中かもしれない。

勘違いでも続けていきたいことがある。
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豊かな営みと人は言うかもしれないし、もしその人がそう言えるのであれば確かなことであり。それはそこに
そうあることなのだと思う。

僕は商人という商いごとで生活している確かな事実。
だれかが懸命に時間を売ったお金でそれをいただき生活している。
すごく贅沢に思える仕事だと思っている。
そして時に申し訳なくも想う。

少なくとも、それに見合ったモノを目指したい。
少しでもなにかを感じてもらいたい。
少し、いい気分になってもらいたい。

それはいずれ大きなリングを描きその輪の中に自分も居れたらどんなにか素敵だと、想う。

大きな勘違い。見当違い。

僕に出来ないことが多すぎて、時々僕は混乱する。自分の中の傲慢さが逆流を許さない激しい滝のように
やってきて僕の根っこを奪い取ろうとさえする。

でも、出来るだけ、居れるだけ勘違いを繰り返したい。
今はそれしか出来ないから。
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朝起きても素敵な気分が続いている。

それと同時に悲しさもある。

海際の、波際のようなもの。うまいこと伝わらないことが多すぎる中で懸命に淡々とそれを続ける人達が、人がいる。今、ここで、たしかに。それだけしか保証も確信もないかもしれない。いや、それすらも
危ういものかも。

僕は賛同しかできない。ただ誰かの意思に賛同するだけ。
キャンドルの灯火。

知ってもらいたい出来事。知ってもらいたい人。僕ではない、僕ではできないこと。
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あまりに自分が創る、作るモノに対して語ろうとしていません。

これは僕の意図でもあり根源でもあります。

伝導という言葉を信じ、僕がそのモノの在り方を語ろうとしても、それを自体をここで語ることは
あまりありません。それは許して下さい。

これもひとつの世界だと考えていますし、世界を造り出す在り方だと思っています。
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白い夜、黒い夜。

てくてく歩く。とぼとぼ歩く。ゆくあてなんてどこにもない。
夜の空は昼間よりも随分と遠くまで続いていて、どこまでも果てない。
それは一種の旅のようだ。雨の降らない砂漠と同じ。消えることも生まれることもなにもない。

灯は終わりのない旅を続ける。
終われるのであれば、それが良い。


夜の空の向こうからやってくるうっすらとした明かりに照らされる街。
彩りをたずさえて悲しみを運んでくる。


でこまでいってもこの旅は終わりを告げないのか。
終わりなど初めから存在しないことのなのか。

そうでないと信じたい。
信念だけが突き動かす力。

白い夜はただ白く。黒い夜はさらに黒く。
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すこしづつだけお問い合わせやご意見、ご感想を頂けてます。

じかに聞けるお話は生命力があり、僕自身とても感化されます。

思いつかない発想が浮かぶこともあります。モノにとどまらず。

どんなことでも良いです。なにか感じたら教えて下さい。

こんなものでも読んで頂けてると思うとうれしく思います。

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