DESIGN NOTE

DESIGNER / URANO TAKAHIRO

October 2010










***









あちこちと移動を繰り返していて、気が付けばそこはとても寒かった。

外気の気温計は4℃を指しこの時期にしても異常なくらいの寒さ。

そういえば思い出す。あの日だって随分と寒くて空からは霙が降り出した

んだったなって。

通夜の日なのにわざわざ骸骨マークのスカジャンを着込んで行った。

見た目に反して子供みたいな食べ物、飲み物しか好まなかった彼には

今でも墓の前にはさまざまなプリンやら甘いコーヒーやらが供えられて

いて、すぐ前にも誰かが来ていたのを表すように線香の代わりに大量の

煙草の煙が立っていた。

薄黄色のパッケージのピースを取り出して火をつけてやる。

味が濃過ぎるから全部は吸えない。また彼の元に供えてやる。

僅かな時間を彼の生前からの仲間と過ごす。

「もう8年か」

一緒に行った仲間も数年前に自分の弟を事故で亡くした。

時間だけが過ぎていく。

誰にも止めることが出来なかった螺子巻き鳥の居ない世界。

自分はなにも変えることの出来なかったあの瞬間の時間。

あまりの寒さに彼に別れを告げる。

「おい、また来るよ」

急な坂道を下り降りて僕らは車へと向かう。

僕らだけが時間を負い、歳をとる。

彼の分を生きることは出来ないけれど、彼に残されていたはずの時間を想う。

それが今の自分の出来ることだと。





writing by JOHNNY BROWN





***









このエントリーをはてなブックマークに追加 mixiチェック Share on Tumblr Clip to Evernote









***











またまた少し移動になります。

今回はあまり得意ではないけれど公共機関を使っての移動。

どうにもあまり気乗りしないけれど仕方がないかな。

手帖を広げて、本を広げて、新聞広げて。

たまにはいいかなとも思いながら、アレコレと仕事したりしてさ。

日頃あまりじっとモノを考える時間がなかったりするからこんな時に
様々な予定をまとめたりすると、ふと見落としていたことに気が付いたり
もすることがあるし。

そんな発見もたまにはよかったりするわけで。

ゆらゆらと、ゆらゆらと。





***






このエントリーをはてなブックマークに追加 mixiチェック Share on Tumblr Clip to Evernote










***














100_0023














やっと一つのことが落着くと今度は別のことに取り掛かる。
そんなことの繰り返しでそれは別に全然嫌いじゃない。

ゆっくりと単車に乗る暇もないけど、それもまぁ仕方がないかな。



どこかでキャンドルの火が灯る。
暗闇の中でそれは新しい命が芽生えるように。
亡くなった命を鎮めるように。
未来への灯火のように。



随分と涼しい季節になったことを感じる。
風が違うことでそれを知る。
もちろん毎年同じ季節はやってくる。
でも今のこの季節はきっと今しかないものだと。
それが過ぎ去っていくことがとても悲しくもあり、どうしようもない
震えのようなものが心をよぎる。




今あるこの瞬間の想いを切り取るように、それが出来るように。

ただそれを強く願う。

いつも今の自分に出来ること。







writing by JOHNNY BROWN






***

















このエントリーをはてなブックマークに追加 mixiチェック Share on Tumblr Clip to Evernote










***








普段からあまり外には出掛けなくて、時々ふと時間を作って外に
出てみる。
とりわけ渋谷だとか原宿だとかの辺りには平日の昼間でも沢山の
人が歩いていてただただそれに驚く。
数年この場所に住んでみても未だにその風景や空気に自分自身は
馴染むことが出来なくて、周りからはそれを今度は不思議がられ
たりもするんだ。

地下を降りるといつもの場所でいつもの笑顔。
とっても40歳を過ぎた風貌には見えないその人は相変わらずのモノ
作りをしている。

とてもとても大好きでついいつも買物をしてしまう。
普段からなにかモノを手に入れることの少ない僕にとって年に二度、
毎回の大きな買物。

いろいろと思いが巡る。

ありがたいと感じること。
悔しく思うこと。
自分へのこと。

諸々。

秋の空気はとても好きだ。

とてもとても。

春の空気が一番苦手なのは幼少期からの周りに馴染めなかった気持ち
だとこの間気がついた。その時は言葉にならなかったけれど、どこか
円の外側にいるような、未だにそんな気がしてしまう。

秋の空気の佇みに有難さを感じ。





***





このエントリーをはてなブックマークに追加 mixiチェック Share on Tumblr Clip to Evernote










***









先日の10/10は遠くまでの出張でそのままとんぼ返りである人のウェディング
パーティに行っていたんだけど、今では体育の日ではなくなってしまったこの
日。死んだ彼の誕生日だった。

毎年出来るだけ忘れないようにしてはいる。
当日の深夜に同じ気持ちを持った人間からの携帯へのメールでそれを有難く感
じたりもした。
毎年同じように彼の煙草に火をつけようと思っていたら、いつもあるはずのそ
こには空の煙草の箱。

さすがに深夜で近くのコンビニは改装中。

「悪りぃな」って思いながらも自分の煙草に火を着ける。

灯火のようにわずかな赤味はしばらく周りの暗闇の中でほのかに陰る。

もちろんさ、彼の墓だとか事故の現場だとかそういう場所の方かいいのかも
しれないけれど、慌ただしかった彼はきっと定まった場所になど未だに居ない
ような気がしているからきっと場所はどこでもいいと勝手に思った。

先日単車で長野へ行った際に彼の事故現場を同じように単車で通った。
いまではしっかりと舗装がきれいになったこの道。
あの時だってこのくらいの舗装が施されていたらって今でも思ってしまう。
当時はデコボコでさ、それをきっと結構なスピードで走っていたんだろうな。
半キャップを後ろの首に載っけた程度でね。
現場にはもうあまり花も添えられてなくて少しそれが寂しく思ったんだけど
確かにその場所を所有する人にとってはあまり有難くもないかもしれないから
仕方がないわな。

また命日もやってくると歳を重ねた自分と歳をとらない彼を思う。






writing by JOHNNY BROWN







***








このエントリーをはてなブックマークに追加 mixiチェック Share on Tumblr Clip to Evernote









***









長野からの帰り道。独り単車で高速道路。

道の片隅にはタヌキかな?猫じゃないな、なにかモフってしたなにか。

残念なことにきっと死んじゃってる。

100?くらいで走っていたからじっくり見てやることも出来ないで、土へと
還してやることだって出来ない。

それがちょっと悲しかった。


例えばさこんな時にいつも想うんだわ。

自分も乗ってる単車や車、そして道。
みんなみんな人間が作ったもんなんだってこと。
そして自分も同じ人間だってこと。

もしかしたら道端の彼は死ぬ必要なんてなかったのかもしれない。
もしかしたらじゃなくてそんな必要はなかったハズなんだわ。

俺んたが便利でありたいが為に命を落としている者が沢山いるっていうこと。
そしてそれを偉そうに使っている自分。

せめて土に帰してやりたくてって思ったけれどさすがに高速道路じゃそれも
出来ない。偶然近くで作業していた公団の人達が早く気付いてくれたらいいなって
そんなことを想うことしか出来ない。

自分だったらそうだろうけど、自分の骸を陽の下にずっと晒したくはないだろう。



昨日の深夜なんて東京とはずいぶんと違って向こうは寒かったんだわ。
気温のネオンは峠の途中で7℃を指していた。そりゃあ寒いに決まっている。
かじかむ指を感じながら昔は通い慣れた道を単車で走っていた。
剥き出しの体に感じる風は昔と違っていたのかな?
俺にはどうやらそれもよく分からない。

あまりに懐かしい顔と久々に逢ったな。
KUROKI兄ぃ早速写真使いやがったな。

一番左がMEN's ポコ(ビバだっけ?)の店長で右は城◎さんです。

MATSUMOTO EDEN さんにて

同じ工業高校の同じ課(ちなみに電気です)同じ歳。
城◎さんとはそういや少年野球からだから20年以上の付き合いか。
なげぇなぁ。

生きていて時々逢える懐かしい顔が変わっていないことに心からありがたいと
感じるよ。





writing by JOHNNY BROWN






***











このエントリーをはてなブックマークに追加 mixiチェック Share on Tumblr Clip to Evernote






***









また明日から少し移動しております。

長距離を単車で。

二週間程長男JOHNNY BROWN号には火を入れてないからこの時期少し
始動が心配。
次男坊は今日少し打合せに乗っていったけど、なんとか始動した。
末っ子ルフィ号は相変わらずエンジンの掛かりが悪いんだけどまぁいつも
なんとかなるんだわ。

独りでのツーリングは時々だけど心が洗われるような気がするんだ。
なにも考えずに走る時間のあとに浮かぶ新たな情景。
丁度良いタイミングなのかもしれないと自分に言い聞かせる。
もちろん仕事が大半以上を占めているからゆっくりなんてする暇はないし
その方が自分にとってもありがたいこと。
手帖を片手に、それが傍らにないと落着かないようになってしまったし。

昨日なんて日はとても気持ちのいい酒を飲んだ。
詳しいことは言えないけれど、珍しく外で飲んだ酒。
こんなことってなかなかないからさ。
すごい刺激的な夜になったし、もっともっと自分に出来ることがこの今、
この世界にあるってことを知ったんだわ。

相変わらずのエンジニアブーツ生活はまだまだ続くし出来れば一生続けて
いきたいって思ってる。気が付いたらもうそれでも12年は経ったな。
今じゃスニーカーを履いた方が足が痛いんだわ。
だから履かんのだけれど。

本当にそうか?

まぁいいか。



昨日の夜に、そして今日の朝に。



writing by JOHNNY BROWN





***







このエントリーをはてなブックマークに追加 mixiチェック Share on Tumblr Clip to Evernote








***










時折迷って歩いてみたり。そんな日は続いていく。
昨日の深夜に随分と独りで酒に酔っていてなにか今日書くことを思いついた
クセに忘れてしまったりして。
いつもなら思い立ったその時にメモをとるなり、携帯からPCへメールを入れ
たりするんだけれどそれすらも忘れていたみたいなんだわ。

ふと思って古本屋に立ち寄ってとある古い音楽雑誌を手に取った。
2000年って時よりもっともっと古いやつだと思うんだわ。

別に他に読むものがなかったからしばし読みふけりいろんなことを考えた。
たいしたことはなにも書かれてなくて、ただ好きなミュージシャンだったし
その人の世界に飛び込んだ気持ちというか、目の前で自分がインタビュアー
のような気持ちになってさ。

なんだか少し勇気をもらった気がした。

特別なことはなにも書かれていなかったけどね。

でもそんなこともあるんだなぁって。そう思ったんだわ。


僕の大好きな兄のような人が立て続けに二人結婚した。
どっちもモノを作る人。
なんだかうれしかった。

「たいへんだけどがんばるよ、また遊ぼうね」

おめでとうのメールへの返信はらしいくらい簡潔で、でもなんだかやっぱり
うれしかった。

やっぱり僕には唄は唄えないんだけど、それでもなにかが出来るような。
そんな気分になったんだ。

音楽は典型的で象徴的なものかもしれないし、多くの小説家の文章やエッセイや
なにか文学的なものもきっとそうだと思う。洋服なんてすでに洋の文字がついた
文化なのかもしれないけれど、それでも今はその中に身を置く自分として出来る
ことがきっとあると信じていたい。もちろんたいしたことなんてなに一つ出来な
いとしても。それをすることに、自分を啓発する為にもきっとそれは必要なんだ
と。

目の前が真っ暗闇の独り歩きでも、出来るだけまっすぐとかつて見たあの大きな
木の元へと向かっていくように。出来るだけそれらをずっと記憶しておけるよう
に。






writing by JOHNNY BROWN





***





このエントリーをはてなブックマークに追加 mixiチェック Share on Tumblr Clip to Evernote








***





土日で1000?運転してきました。1300ccレンタカーが唸りを上げて
がんばってくれたけどどうにも世間様は3連休ということもあり道は
なかなかの混雑で自然渋滞あり事故渋滞ありの中片道7時間づつくら
いをかけて暴走してきました。(ちゃんと交通ルールは守ります)

土曜の昼に出て翌日昼前に向こうを出て日曜には知り合いのウェディング
パーティに呼んで頂いていたのでそれに参加。
呼んでもらえるってことはとてもありがたいことだといつも想う。


店ではここ最近JOSP半沢さんの
DOG DAY AFTERNOONが掛かりっぱなし。
気分がいい。
つい煙草を吸いたくなってしまって学習能力が乏しい僕は値上がりしたこと
なんてすでに忘れて前とまったく変わらないペースで煙草を吸う。
しいて言えば近所の煙草を売っているコンビニが改装中で買いにいくのが
めんどくさいって感じかな。タスポ作る気がないしね。

さて、ここのところ毎週末にいなくてその分の時間の足りなさを埋める為に
なかなか書き物が出来なくてすいませんでした。

YU-ちゃんその周りのFAMILYごめんね。ありがとう!

この間半沢さんの話の続きで書きたかったこと。
バックボーンのある人にとても惹かれるし、そういう人間に自分もなりたい
とよく思う。実際にはかじりかけで僕は大して楽器も弾けないし、唄も歌え
ない、詩を書くことだって出来ない。人になにかを伝える為になにが必要か
それはそれぞれあると思うんだけれど、半沢さんのように作り出すモノにも
それは魂と言って良いほどにそれを感じるんだわ。
僕はそうじゃないとそれを本物だと思って手に取ることが出来ない。

モノにあるうしろ側の世界って感じかな。

話は全然違うかもしれないけれど、僕はシルエットというのをモノを作る
時にとても大切にしているつもり。どれもこれも基本的にはシンプルなモノ
が多いし、それはすごく単純に自分自身がそういうモノが好きだということ。
それで大切に思う中にやっぱり自分の好きなシルエットというものがある。
申し訳ないけれど僕はデザイナーではないからあくまで自分自身の為にモノ
を作っていると思っている。そして偶然にも僕が好きなモノをだれかが共感
してくれたらそれがうれしいと思うんだ。
だから自分が気に入らないモノを作ってもうれしくない。この辺りがとても
仕事としては難しいんだと思う。

時々出張でFAMILY SHOPへ行った時にわざわざ来て下さったお客様と話を
させてもらえることがある。それはとても貴重で大切な時間。
ある人は言ってくれる。
「サーカスの服のシルエットが良いんです」
すごくありがたい言葉。

ただ間違って欲しくないこと。それは良いシルエットなんてないということ。
これは僕はお店の頃からお客に言ってきたこと。良いかどうかは自分自身で
決めることであってたぶん正しくは「好きなシルエット」ってこと。
正直に言って誰にでも合うモノなんてなかなかない。極めていけばそれは自身
の趣味の範囲ではあるけれどオーダーメイドに辿り着くんだと思う。
自分の好みに合わせるにはそれに見合うモノをとことん探すか、モノを作るか、
体を合わせるか(これは限界があるけどね)。

もう一つ正直に言えば決して着心地が良いとは言えないモノが多いと僕自身は
思っている。なぜなら単純に細くてタイトだから動きづらい。
でもね、たとえば煙草の時にも似たようなことを書いたけど、「これとても
カッコいい」とか「気に入っている見た目」っていうのも僕の感覚では実際の
着心地に含まれる。
出張の時に大抵着用している僕の革パン姿とか典型的にきっとそうだわね。
新幹線に乗っているだけでも疲れるもん(笑)
ちょっと脱線してきたけれど、僕が想い描くシルエットというのは擦れた風景
にいる男のシーンがやっぱり多いつもり。正面の画もあまりいつも想像出来な
いし。自分にバックボーンがあるかないかと言えばそれはなかなか分からない
ことだけれど自分を擦り減らすことでしかきっと僕はなにかを作ることは出来
ないだろうから。出来たモノは自分の中から出たものだけだということ。

時々いろいろなことに混乱するとやはり本屋に行く。
きっとそこに自分が探しているなにかがあると信じているから。
そしてそれらを読み、戻ってから自分なりに描きそれを続けていくこと。
今はそれしか出来ない。

出来るだけ
HARD BOILDERで居たいとは思うけどね。

ハードボイルダーに関する詳しい記述はこちらからJOSP BLOG

さてまたこれからしっかりと蟻塚の山と格闘します。



writing by JOHNNY BROWN







***






このエントリーをはてなブックマークに追加 mixiチェック Share on Tumblr Clip to Evernote








***






昨日途中まで書いていたんだけれど、来客が続いてその流れでPCのカスタムが
始まって、それはありがたいことだったんだけれどその際に書きかけの文面は
消えてしまって。

仕事は遅く深夜になってしまったのでこの間の続きは帰ってきてから。

帰るってことは出掛けるってことでまた今週末もこれから出張です。

今度はまた少し遠く。飛行機の予約が取れなくて、予定ではイベントだったみ
たいなんだけどそれは急遽トラブルで延期になったみたい。
それでもせっかくレンタカーや宿を押さえてしまっているのでFAMILYの顔を
見に行ってきます。

車でどうかなぁ、順調に行っても6時間OVERだろうね。休憩入れて・・・。

さてさて。






***






このエントリーをはてなブックマークに追加 mixiチェック Share on Tumblr Clip to Evernote

↑このページのトップヘ