帰国します〜
これから
帰国します〜
DESIGNER / URANO TAKAHIRO
2011-11-13 JOHNNY BROWN Blog
偶然出逢うこと。
それのどこまでが偶然でどこからが必然なのかは僕にはさっぱり
分からない。
分からないけど、それでいいと思った。
繋がりはどこからか自然とやってきて足りない結び目を生み、それは
時間を追うごとにより強い結び目となればいい。そう思う。
出発の前夜荷物を詰める。
行き場を失っていたサンプル達。
ずっとこの日を待っていたかのように思えた。
この半年以上出来ることを探していた。
自分達に出来るほんの僅かなこと。
ほとんどそんなものはない。
そう情けないけど思っていた。
震災からすぐに1本の電話があった。
「なんでもいいから余ってる洋服が欲しい」
今のようにまだ寒かった季節。
物資として送るって話があった。
悩んだ。
でも、うちはサイズ自体が特殊だし良かれと思って送る荷物が
行き場を失って迷惑になることもありえると思って辞退した。
目の届く範囲の中で動きたい。
そしてそれを伝えていけるように。
その想いは最初からあった。
悩んでいるうちに時間は流れた。
スタッフが居なくなってまた2人になった。
3人で分散されていた仕事の1人分が多くなりそれを2人で分けた。
片付け切れない蟻塚のような仕事の量。
それは仕方ないと思いながら足が東北から遠のいた。
テレビやインターネットでも記事が減った。
もちろん新聞も。
でも、終わってなどいないことは分かっていた。
自分の中でも怒りが溜まっていた。
動きたくて、動けない自分に対しても。
「慣れ」は恐いと知っている。
それでも人は時に「慣れる」と思う。
忘れることも知っている。
良いこともあるし、悲しいこともあると思っている。
ようやくメドがついた瞬間があった。
この時を逃すとまたしばらく行けないと思った。
スタッフに言った。
「スコップしに行こうぜ、まずはそれからだ」
10日前、そんなくらいだったと思う。
決めたからすぐにそういう想いを書いたつもりだった。
だけど直接は書かなかった気もする。
あとどうせ行くならoneの時からの想いも持っていける場所を
探していた。宛はなかったけどみんなへこのblogから頼んだ。
それが「お願いごと」って書いた日だと思う。
そうしてそれを書いたら一通のメールが来た。
このサンプル達の行くべき先はそうした偶然という必然の出逢い
から始まったんだ。
出発前夜僕は1人でサンプル達を袋に詰めた。
ありがとう、行ってこいよって。
今日も読んでくれてありがとう。
明日からちょっと数日海外です。
書けなかったらごめんなさい。
また戻ったらすぐに続きを書くから。
伊勢丹のLOVE FOR NIPPONの「ふろしき展」おかげさまで完売です。
junさん本当にありがとうございました。
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この間書いたこと。メッセージ待ってます。
「おねがいごと」読んでくれたらうれしいです。
今はメッセージの届け方なんかも自分だけでなく考えています。
続けること、それにも意味があるって信じます。
Garage EDEN Blog はこっちから。
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writing & photograph by JOHNNY BROWN
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