0d3da548.JPGディーラーという言葉はなかなか苦手でいるのだけれど、うまい言葉が見つからずでhp上にそう書いてしまった。次には変えようと思っている。
卸先、いわゆる販売先というのは僕にとって唯一の着てもらえる人たちへの架け橋であるのだ。
僕は今店頭に立っていないから、どんな人たちがどんな風に僕の服達を選んでくれているのか知らない。
知りようがない。
販売先の方々からそんな近況を頂けたときはすごくうれしくなる。
いままでは自分自身が販売員だったから、自分以外の大切な人たちが造り上げたものを自信と信念を持って
手渡してきたと思っていた。でも自分のモノが自分以外の橋を渡り、だれか僕の知らないだれかへと伝わってく姿を想像するとうれしくて、そして怖い。
怖いのは分からないから。うれしいのもそうだが。
わからないということは時に恐怖だとも思う。もちろんそうでないことも沢山あるのだけど。
僕の知らない誰かは着てみて気に入ってくれているのだろうか?
満足してくれているのだろうか?
不安を想うこともある。
そう、ならないようにモノ造りができたらいいのかもしれないけれど、きっとこの不安が良いのかも
しれない。
手を抜かないように、テングにならないように。いつも不安がある方が足下に気をつけるの
かもしれないから。
なにかモノを手に入れる時には大抵の場合お金が必要となる。もちろん時には睡眠にだってお金はかかるし、物体でないものにだってそうなのだけれど、みなさんにとっての大切な得たお金を、働いた時間を僕らは商人として頂くのだから、モノに見合ったモノ造りをしていきたい。
決して見落としてはいけない大切な部分だと思う。


僕にとっても大切な架け橋。それはまるで家族だと僕は思っている。
そして橋を得てたどりついた僕のモノ達を気に入ってくれたならば、その方もやはり同じ家族だと思う。
すごくそんなことって難しいのかもしれないけれど。僕はそう思う。
そんなファミリーに僕を入れてくれたらうれしく思うのだ。