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明日と明後日とちょっと出張です。

いいモノを作りたくて最近は北や南とまでいかない場所まで工場さんへ
いく機会が増えました。やっぱり現場はとてもおもしろいし、いろいろ
な職人さんの手を直に見れてテンションも上がるし、それらをもっと
知ってもらいたいと思います。昨日もとある革を扱う職人さんところへ
行ったら、やっぱり社長自ら机に向かっている姿を見たり、ブーツの
工場さんでも手作業の仕事の中にやはり社長さんが一緒に現場で作って
いたり、しかも話を聞いたら社員が休みの日にも社長室の電気が灯いて
いたりするって話を聞くと負けらんねぇ!と思ったり。そういう話をして
くれるスタッフもきっと社長のそういう面をちゃんと見てたり。

いつも思うんだけど僕なんかなにも作ってはいないんだと想うんだ。
想うというか、事実。
僕はただの立案者であり発案者であり、形にしてくれるのは多くの職人さん
の『手』なのである。

だから僕は自分の肩書きがないし、いらない。ましてやデザイナーという
名前は僕は頂けない。スタッフにも肩書きはない。役割分担はもちろん
あれこれ(といっても二人だからほとんど全部やるけどさ)あるけど、
肩書きはない。

僕らはCIRCUSの人間である。それだけだ。

多くの職人の手を借りて仕事をする。その職人達の手を裏切らないように
それに少しでも報いれるように、その人達にも喜んでもらえるように、
いいモノが作りたい。

そう想う。

ホントにカッコいいよ。職人さんってさ、で、それを誰かが大声で叫んであげないと
いけないと俺は想う。だってそういう人どんどん減ってるよ。工場で直に縫ってる人
切ってる人、形にしてる人。マジでやばいくらいにカッコいい。俺んたはその上で
贅沢な仕事をさせてもらってる。俺たちもカッコつけないといけないのはそういう
裏方さん達に支えられているってこと。特に僕らみたいな小さい力のないブランドの
少ない仕事の数でも一生懸命にこちらと向かい合ってくれるんだ。

堂々と俺は言いたいんだ。

モノ作りとしてカッコいい姿を見て欲しい。でも実際に買う人達はそれを見れない。
だからせめて言葉では伝えたい。

あいつらカッコいいんだって。

俺はデザインの勉強もしたことないし、学校にも行ってない。誰かに教わったことも
ないしさ、全部我流なんだ。つまりは素人みたいなもん。そんな人間と人間として
付き合ってくれていつも大切なモノを作ってくれている日陰なる偉大な力を持った
多くの人に感謝したい。
絶対いつかもっともっといいモン作るから、待っててね。

書きたいことがグチャグチャになっちゃったけど。ごめんなさい。

そんなわけで、明日と明後日は出張です。



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