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もちろんね、マンガの世界が現実ではないこと。
でも例えば頭の中でマンガのコ達は生きている。
それは僕にとっては大切な現実世界の出来事なんだ。
書き物の中に命を宿らせることが出来るってこと。
誰かにとってはやっぱりそれは正しい現実だと。
そう想う。
「人の夢を馬鹿にするな!」
そんな台詞がある。
一見恥ずかしいくらいの台詞だけれどその世界でそんなことを言って
くれる大人が居たらどんなに素敵かと思う。せめて自分はそうありたいし
ホントにそうだと思うんだ。
僕は取り立てて「夢」ってものがあってそれに向かってきたことは少ない。
誰か周りの人間がそういうことを語ってくれるのを聞いていてうらやましい
とさえ思っていた。でもそういう彼らの目は輝いていた。
寂しいのは多くのその彼ら彼女らの目の輝きは色褪せていくことが多い。
きっと現実ってのを知るからだ。皆そう言う。
そういうことは僕には分からない。
目の前にあったり、ただふと思いついたりしたことに頭より早く足や手が
勝手な一歩を踏み出してしまうからだと思う。
残念ながらそんな自分に気付いたのも最近だけれど。
・・・「いい歳して」 ・・・
まぁ時々言われる。
冷静になればそりゃそうだとも言えなくもないわね。
・・・「いいよね、好きなことやって」・・・
え〜確かにね。
まぁそりゃいろいろありますわ。
いい歳してマンガに涙して周りからみてそれがどうかってにのは分からない
けど、そんな人がいたら僕はとてもいいと思う。
素敵なことだって。
今日も高校野球はいい試合していたし、皆いい顔をしていた。
それがもしかしたら一時でも。
できたらずっとそういう汗や涙を憶えていて欲しいなって思う。
きっときっとそれはとても純粋で素敵なことだと想うから。
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