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先日の10/10は遠くまでの出張でそのままとんぼ返りである人のウェディング
パーティに行っていたんだけど、今では体育の日ではなくなってしまったこの
日。死んだ彼の誕生日だった。
毎年出来るだけ忘れないようにしてはいる。
当日の深夜に同じ気持ちを持った人間からの携帯へのメールでそれを有難く感
じたりもした。
毎年同じように彼の煙草に火をつけようと思っていたら、いつもあるはずのそ
こには空の煙草の箱。
さすがに深夜で近くのコンビニは改装中。
「悪りぃな」って思いながらも自分の煙草に火を着ける。
灯火のようにわずかな赤味はしばらく周りの暗闇の中でほのかに陰る。
もちろんさ、彼の墓だとか事故の現場だとかそういう場所の方かいいのかも
しれないけれど、慌ただしかった彼はきっと定まった場所になど未だに居ない
ような気がしているからきっと場所はどこでもいいと勝手に思った。
先日単車で長野へ行った際に彼の事故現場を同じように単車で通った。
いまではしっかりと舗装がきれいになったこの道。
あの時だってこのくらいの舗装が施されていたらって今でも思ってしまう。
当時はデコボコでさ、それをきっと結構なスピードで走っていたんだろうな。
半キャップを後ろの首に載っけた程度でね。
現場にはもうあまり花も添えられてなくて少しそれが寂しく思ったんだけど
確かにその場所を所有する人にとってはあまり有難くもないかもしれないから
仕方がないわな。
また命日もやってくると歳を重ねた自分と歳をとらない彼を思う。
writing by JOHNNY BROWN
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