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それでも、女神がくれた奇跡の時間があった日。

そんなことってあるんだなって初めて知った。




一日中デスクに座りふと今目を前に向けるとpcからは今日の日が終わる
ことを示す時計に気が付く。

昨日なんて日も結局は事務所を出たのは朝方の3時を過ぎていて、しっか
りを体中に染込んだ煙草の匂いが自分でも分かる程だったよ。

店は閉店後の来客、事務所にも仕事帰りの師匠が立ち寄ってくれて、僕の
為の新しい春物のキャップを届けてくれた。
結局のところ、それでも楽しい時間が流れていることだけは間違いなくて
とりとめのない話の中から希望の為の、そして自分たちの為の仕事の新た
な試みの道のヒカリを見つける。

山積みになった煙草の吸い殻。
飲干されたコーヒー。
PCに映し出された様々なページと画像の数々。

どこにも辿り着かない夢のような目標。

いつもそうして突発的に会議的会話は始まり出して、決定的な結論を持た
ないまま、「じゃぁその方向で進もう!」っていういつもの僕の決まり文
句で締める。

でもさ、着地点を決めたからあとはダイブするだけ。

決めたからには決めたんだわ。

ただ、いつもそれだけだよ。





writing by JOHNNY BROWN











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