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そこにはある世界があった。
こういってはなんだが場所は決して栄えた繁華街というわけではないし、街並
のそれの中ではいささか不思議でもあり、掛離れた現実世界とも言えるだろう。
出逢ったときから、正確に言えばある外観の写真を見た時、そして初めて電話
をした時からある種の「良い意味での違和感」をずっと感じ続けてはいた。
正直に言えばうちの展示会に来て下さることを予想すらしていなかった部分も
あるくらいだ。
僕は目の前に存在するあることに対して様々なルールごとや取り決めを自分の
中に置いている。ここのOWNERさんに出逢った時そのルールごとのきれいご
との中でそれはまさしく確かなこととなったし、ルールに則った上で間違いの
ない自分の中での正解を導き出すこととなった。
危険さという匂いや違和感という中で出来るだけ日々暮らしたいと思っている。
それはもちろんそれぞれの価値観の中での話や想いの中でのことでもあるとは
思うのだけれど、マスの中で生活するには少しだけなにかが壊れてしまってい
るようであることは自覚もしているし、出来る限りそうしていないことにはあ
る種の平静や均整を自分の中で保てないということなのかもしれない。
そしてそうした違和感に出逢うことは勝手な自分からの言い分なのだが仲間感
であったりFAMILYという匂いという言葉に近いものを感じるのだ。
そんなお店がとある街のとある片隅にある。
そういうことに触れると心が躍る。
CHELSEA
せっかくなんでこんな曲でも貼りますかね。
writing by JOHNNY BROWN / photograph by ITAU YU-TA
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